香港の学校における普通話教育

香港の学校における普通話教育

返還前に、香港の幼稚園、小学校また中学校では、大体広東語か英語で教育を行っていました。いまだに、英語で教育を行っている学校の方が進学率が良く、人気があります。それは国際学校、いわゆるインターと呼ばれていますね。お金があれば、だれでも簡単に入れるというわけではありません。

人気のある幼稚園の入園面接は先生たちが子供の親と英語で面接を行っているそうです。親の英語力が高くなかったら、子供が幼稚園に入園できないぐらい厳しい状態でした。子供の家庭教育はインター学校側に重視されているらしいですね。

しかしながら、毎年大陸から香港に移住してくる大陸生まれ育ちの子供が山ほどいます。彼らは広東省出身だったら、広東語で教育を行っている学校へ転校すれば問題ないです。

ところが、香港の教育システムは大陸と違うため、どれほど大陸での優秀な学生さんでも、香港の学校へ転校するには、一年間留年が必要です。それと同様、香港の優秀な学生が中国の学校へ転校するにも、一年間留年も必要です。

そこで、広東省以外のところ出身の子供たちが広東語が分からないため、だいたい福建中学(メイン福建省出身)か蘇浙公学(メイン上海か上海あたり出身)に進学します。それは福建中学と蘇浙公学は普通話で教育を行っているからです。

ちなみに、香港の人気女優劉嘉玲(カリーナ・ラウ)さんもその蘇浙公学出身です。彼女は美人の多いところ――蘇州生まれ育ちです。彼女は中学校の頃、香港の蘇浙公学へ転校しました。蘇浙公学卒業後、香港の芸能界へ入りました。でも、広東語が喋れないため、当時非常にひどい目にあったそうです。それは蘇浙公学で普通話で教育を受けてきたわけだからですね。香港にいながらずっと普通話で生活していましたからです。彼女は香港の芸能界に入ってから、広東語を猛勉強したそうです。

2017-12-23T16:42:10+00:00